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ヨガインストラクターあっきーが教えるやさしいヨガ哲学のお話です。ヨガ哲学の基本となる八支則(アシュタンガ)について説明します
この記事がおすすめな人
●ヨガ哲学に興味がある人
●ヨガをすると生き方(心の持ち方)が変わるのはなぜかを知りたい人
●八支則(アシュタンガ)の内容を知りたい人
ヨガ哲学の基本になる八支則(アシュタンガ)とは?
愛知県岩倉市を中心に活動するヨガインストラクターのあっきーです(^^)/
今回はちょっとだけ深いヨガのお話です!ヨガ哲学と言われる分野のお話です。
ヨガスタジオやスポーツジムで、長年ヨガを楽しんでこられたみなさんは聞いたことがあるかもしれません。これからヨガを始めるみなさんは、おそらく初めて聞く言葉だと思います。
八支則(アシュタンガ)です。これは、ヨガ哲学の基本となる考え方です。
ヨガ好きのみなさんは、日常的に意識している内容だとは思いますが…
八支則(アシュタンガ)は、ヨガの教えを説いた一番古い教典(3~5世紀)と言われるヨガスートラの中に書かれている生き方の指針です。
パタンジャリという聖者が書いたものです❗
この八支則の教えは、ヨガをする人はもちろん、ヨガをしない人にとってもすごく役立つ良い教えです。ヨガをしないあなたにも参考になります。
人として、より良い生き方をするためのヒントがつまってます❗
細かい内容まで覚えれなくてもいいので、人生で悩んだとき、何か重大なことが起きた時には八支則の考えを見直して頂ければ幸いです。
より良い人生を生きるための道徳
ヨガの身体を整える効果は、多くの人が知るようになりました。
身体を緩ませる効果に加えて、リラックス効果など心に与える効果も知られてきました。
さらに長く続けている人は、生き方を変えるほど人生に影響を与えることを知っています。
あっきーもそうでしたが、ヨガを長年続けていくと少しずつ生き方が変わっていきます。
なぜそうなるのか❓
私が思うところでは、その中心となる内容が八支則です。
八支則は、人生の指針になるものです。八支則を意識して生きていると生き方が変わっていきます。
より良い人生、より良い生き方をするために必要な道筋が段階的に書かれています。
具体的には、心の態度から始まり、体を整え、呼吸を整え、心の扱い方を知り、悟りに至るまでの過程についてです。
名前の通りで、8つの段階に分かれています。
- ヤマ(Yamas)【禁戒】…生きていく上で避けること、すべきでないこと。
- 二ヤマ(Niyamas)【勧戒】…よりよく生きるために積極的にやるべきこと。
- アーサナ(Asanas)【坐法】…瞑想に向けて、身体を整えること。
- プラーナーヤーマ(Pranayama)【調気】…呼吸法。呼吸をコントロールする。
- プラティヤハーラ(Prathyahara)【制感】
- ダーラナー(Dharana)【集中】
- ディヤーナ(Dhyana)【瞑想】
- サマーディ(Samadhi)【三昧】
これが八支則です。(末尾でも改めて、八支則の内容を解説しています。)
一般的なヨガクラスでするのは、身体を動かす③と呼吸法の④です。
しかし、忘れてはならないのが、本来は、その前に①と②があります。
①と②はヨガをする上でもそうですし、人として必要な心がまえです。
マットの外側、日常生活で意識したい内容です。
そして、⑤~⑧はすべて心の状態の段階です。
心はそれだけ扱いが難しいということですね。
だから、4段階もとってるんですね。
ちなみに⑧サマディの状態は、生きてる最中には到達しないと考えていたほうが良いです。
⑧のサマディの状態にあるとは、くれぐれも思わないにしましょう。
サマディは死ぬ時点で、はじめて到達すると思えばいいです。
それまでは、少しでもより良い人間になるように意識することが大切です。
そこで、①ヤマと②ニヤマについては、ヨガをしない人も知っていたほうがいい内容です。人生に役立つ教えです。
①ヤマと②ニヤマは、常に自分の態度を顧みる参考にしましょう。
八支則の教えは、今の現代社会にも通じます。
それは、人が人生をよりよく生きるために必要な要素が含まれているからです😃
ヨガ哲学はとっつきにくいと感じる人もいますが、八支則を知ることでヨガ哲学が身近になればうれしいです。
ヨガ哲学は、よりよく生きるためにあると言えます!
付録
八支則(アシュタンガ)
①ヤマ(Yamas)【禁戒】
生きていく上で避けること、すべきでないこと。
アヒムサ(非暴力)
→そのまま人にも自分にも暴力をしない。言葉や態度も含む。
サティヤ(誠実)
→嘘をつかない。自分の心にも正直に生きる
アスティヤ(不盗)
→盗まない。物だけでなく、人の時間や感情を奪わない。
ブラフマチャリヤ(禁欲)
→欲をコントロールする。欲に溺れない。
アパリグラハ(不貪)
→むさぼらい。節度を持つ。もっともっとと欲張らない。
②二ヤマ(Niyamas)【勧戒】
よりよく生きるために積極的にやるべきこと。
シャウチャ(清浄)
→掃除や身の周りを清潔に保つこと。体や心も清潔に保つこと。
サントーシャ(知足)
→足ることを知る。現状に満足する。生きているということは、満たされていることに気づく。
タパス(苦行)
→自らの成長のためには、苦しいこともする。苦手なことにも取り組む。努力をする。
スワディヤーヤ(聖典の学習)
→常に学ぶ姿勢を持つ。教典に学ぶ。先人の智恵に学ぶ。
イーシュヴァラ・プラニダーナ(神への献身)
→見えないことを大切にする。見えない存在があることを理解し、感謝する。
③アーサナ(Asanas)【坐法】
瞑想に向けて、身体を整えること。身体を整えるために取り組むポーズ。
④プラーナーヤーマ(Pranayama)【調気】
呼吸法。呼吸をコントロールする。呼吸を通じて、目に見えないエネルギー(プラーナ)を取り入れ、心身を整える。
⑤プラティヤハーラ(Prathyahara)【制感】
→五感を中心とする感覚をコントロールすること。五感に惑わされず、本質を見極める。
⑥ダーラナー(Dharana)【集中】
→心を一つのことに集めるように意識して、集中すること。
⑦ディヤーナ(Dhyana)【瞑想】
連続した集中状態。自然と瞑想できている状態。
⑧サマーディ(Samadhi)【三昧】
→ヨガ(人間)の最終段階。瞑想をしているという意識すらなくなり、すべてと一つになる。サマディに到達することよりもそこに向けて、よりよく生きることが大切。
今回もお読みいただきありがとうございました。
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クラス情報
●ミトラヨガスタジオ(愛知県春日井市)土曜日18:30~リフレッシュヨガ
●湘南シャイズヨガスタジオ(名古屋市中区上前津)
日曜日8:00~リラックスヨガ(朝ヨガ)
日曜日16:00~ヴィンヤサビギナー(はじめてのアクロヨガ)
●岩倉市生涯学習センター 2019年度後期市民講座「心と身体を元気にするヨガ」